事業再生
事業承継のよくあるご質問
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自社株式に対して、相続税はどのくらいかかるのでしょうか。
相続税の算出方法としては、(相続時の株式の価格-基礎控除額)×税率です。
株式の価格の算出方法もいくつかあり、税率も累進課税ですので、1社1社異なります。
簡単な例示でご説明します。前提は、サービス業で従業員が15人、年商5億円で、総資産が7億円、負債が4億5千万の会社です。相続人が妻、子供2人のケースです。
まず、詳しい算出は省きますが、相続時の株式の価格が250百万円×0.6+250百万円×(1-0.6)で250百万円。基礎控除が、50百万円+3人×10百万円になり80百万円です。
よって税率を乗ずる前の課税価格が170百万円になり、それぞれの税率をかけて相続税合計は、4,250万円です。
また、この算出はあくまで自社の株式しか相続財産がないという前提です。通常は預金や土地・家といった財産、その他財テクを行っていれば投資株式などがありますので、
税率をかける前の課税価格の桁が1つ大きくなる可能性もあります。桁が変われば、当然税率もぐんっと大きくなりますので、あっという間に40百万が4億円になってしまう・・・ということもありえます。
ご質問が「自社株式にかかる相続税」でしたので、結果は約40百万円という回答になりますが、相続税の算出は他の資産も含めて計算されますので、自社株の承継ということも計画的に節税をはかることで、相続税額に大きく影響してきます。