B型肝炎訴訟
検査方法の用語集
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塩基配列
えんきはいれつ
DNAなどの核酸を構成する塩基部分の並び方のことです。
DNAの塩基には、アデニン(A)・チミン(T)・グアニン(G)・シトシン(C)の4つあり、この並び方、つまり塩基配列が遺伝子情報を担っています。
B型肝炎ウイルス(HBV)は、約3,200個の塩基(DNAの構成単位)からできていて、動物に感染するDNAウイルスとしては一番小さいものです。DNA上には、ウイルスの増殖と合成に必要なタンパクを作るために必要な情報がすべて記されています。B型肝炎ウイルスに、いろいろな種類があることが分かってきて、それらは遺伝子型(ゲノタイプ、ジェノタイプ)と呼ばれています。
基準として、約3,200個の塩基の中で、8%に相当する約250個以上が互いに違っていることで、遺伝子型が区別されています。
遺伝子の塩基配列を用いてHBV分子系統解析を行うことで、生物が進化(変異)してきた道筋(系統)を推定できます。また、同一のウイルス株(検体から分離したウイルスを人工的に培養したもの)から変異してきたかどうかを読み解くことにより、感染経路の特定に活用できます。
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