B型肝炎訴訟
病態の用語集
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SOL
えすおーえる
SOLとは、「space occupying lesion」の略で、「占拠制病変」という意味の医療用語です。
占拠性病変とは、肝臓、肺、膵臓などの臓器や身体の内部に何らかの塊状のもの(しこり、できもの、こぶなどと呼ばれる)が見られる状態のことです。
エコー検査(超音波検査)などによって、その存在を確認することができます。
占拠性病変には、単に血液や老廃物が固まってできたもの(血腫、粉瘤など)や、細菌などによる炎症性のもの、腫瘍(細胞が異常に増えて塊になったもの)などがあります。
さらに、腫瘍は良性腫瘍(発育速度が遅く、同じ場所にとどまったままで他の部位に転移しないもの)と悪性腫瘍(発育速度が早く、他の部位に転移するもの)に分類され、癌(がん)は悪性腫瘍の一種です。
したがって、エコー検査によってSOLが確認されたからと言って、必ずしも癌というわけではありません。
ただし、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎や肝硬変の患者の場合、肝臓に一定以上の大きさのSOLがあると、肝細胞癌が疑われます。
この場合は、CT検査、MRI検査、肝腫瘍生検などの精密検査を経て、肝細胞癌なのかどうかが診断されます。