B型肝炎訴訟
治療法・薬の用語集
インターフェロン(IFN)治療
いんたーふぇろんちりょう IFN:interferon
インターフェロン(IFN)とは、人間の細胞がウイルスに感染したときに細胞が反応して作られるタンパク質です。このタンパク質は、ウイルスを攻撃したり増殖を抑制する働きがあります。本来インターフェロンは体内でわずかしか作られませんが、これを人為的に作り出し、それを薬として体内にたくさん入れることで治療しようとするのがインターフェロン治療です。
インターフェロンは一般に年齢が35歳程度までの若年者で、肝炎の程度の軽い(肝硬変になっていない)人に対して投与を行います。
インターフェロンはタンパク質であるため、体内で吸収分解されるので効果を持続させるためには連日投与が必要となります。
2011年に、従来のインターフェロンよりも体内での吸収分解を遅らせるペグインターフェロンという製剤が承認されました。これにより従来のインターフェロンよりも投与の回数が少なく、週1回の皮下注射で従来と同じ効果がでるようになりました。
平成20年以降、国および各都道府県は肝炎治療特別促進事業のもと、高額になりがちなB型肝炎の治療(インターフェロン治療・核酸アナログ製剤治療)にかかる医療費を助成しています。
この制度を利用すれば、患者の方の自己負担限度額は月1万円(所得により2万円まで)まで軽減されます。詳細については、都道府県もしくはお近くの保健所までお問い合わせください。