B型肝炎訴訟
感染・予防の用語集
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HBV
えいちびーぶい
B型肝炎の原因となるウイルスで、「Hepatitis B Virus」の略称です。HBVは遺伝子の型により、AからHまでの8つの種類(ジェノタイプ)に分類されます。
それぞれの病態が異なり、どのタイプかを調べれば、適切な治療法を選択する手がかりになります。 日本ではジェノタイプBとCが多く、ジェノタイプCが全体の85%を占めております。
HBVは血液や体液を介して感染するウイルスで、以前は輸血や注射針の使い回しによる感染が多かったですが、現在はこのような感染はほぼなくなり、多くは性行為や、覚醒剤乱用における汚染針の使いまわしによる感染、またはHBVキャリア(HBVを体内にもっている人)の母親から生まれた子供への感染です。
母子感染の場合、子供の多くはHBVキャリアとなります。日本では、1986年から「HBV母子感染防止事業」が実施されたため、2005年時点の20歳以下のHBVキャリアは非常に少ないですが、20~75歳のうち100万人ほどは、現在でも自分がHBVキャリアと知らずに生活していると推定されています。