B型肝炎訴訟
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セロコンバージョン
せろこんばーじょん
セロコンバージョン(seroconversion)とは、直訳すると、血清(sero)の転換(conversion)という意味です。わかりやすく言うと、「抗原が消え、抗体が出現すること」と言い換えることもできます。
B型肝炎のセロコンバージョンとは、HBe抗原が陰性化し、HBe抗体が陽性化するHBeセロコンバージョンと、HBs抗原が陰性化し、HBs抗体が陽性化するHBsセロコンバージョンのことです。
乳幼児期にB型肝炎ウイルス(HBV)に感染し、B型肝炎キャリアとなった場合、セロコンバージョンが起こる期間としては、男性では30歳まで、女性では35歳までであることが多く、年率5~10%でセロコンバージョンを起こします。それ以上の年代になってくると、セロコンバージョンを起こす確率が下がっていきます。
HBe抗原が陰性化(HBeセロコンバージョン)し、非活動性キャリアの時期を経て、HBs抗原も陰性化(HBsセロコンバージョン)すれば、臨床的寛解とみなされます。
逆に、HBe抗原が陽性のままで、肝機能の数値も高い慢性肝炎の状態が続くと、肝硬変や肝がんを発症するリスクが高まります。
HBe抗原が陰性化しても、B型肝炎ウイルスの量が減らずに、肝炎が続くケースもあります。その場合も肝硬変や肝がんのリスクが高くなりますので、注意が必要です。