B型肝炎訴訟
症状の用語集
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自覚症状
じかくしょうじょう
自覚症状とは、患者自身が、痛みや苦しみ、倦怠感などを感じ、病気にかかっていることを本人が自覚できるような諸症状のことです。一般の疾患では、自覚症状があれば病院に行って医師の診断を受けることで、治療が始まります。
しかし、B型慢性肝炎では、ほとんどの場合に自覚症状はみられません。肝硬変や肝がんでも必ずしも自覚症状が出るわけではないので、初期症状の段階では何の問題もなく日常生活を送ることができてしまいます。これは肝臓が持っている予備能力と再生能力が高いことが理由です。肝細胞は、炎症により一部が壊れても、残りの部分でそれ以前と同じ働きをすることができます。また、破壊された肝細胞もただちに再生されていきます。そのため、肝臓は限界がくるまで我慢を重ねて働き続けるため、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。